こんにちは、「のの歯科」です。 今回は口腔清掃つまり歯磨きの回数についてお話させて頂きます。 みなさんは1日に何回歯磨きをしていますか? 多くの人は1日2回みがくという方が多いでしょうか。 私が大学生の頃、歯周病学という […]
国の調査では、子供(9歳において)がむし歯を持つ割合は65%、20歳までに、むし歯になったことがある人は80%です。子供のむし歯は減っていると言われていますが、これが現状です。ちなみに大人のむし歯は昔と比べても減っていないのが現状です。
また、30歳以上の方の80%が歯周病です。この割合も数十年変わっていません。
そして、80歳の時点で入れ歯を使っている人は75%です。
このままで良いはずがありません。正しい知識を持ち、良い習慣を身につければ、生涯治療知らずの本当の意味で健康な歯であり続けられます。そんな治療する場所ではく、健康になるための正しい知識と習慣を学ぶ場所が「のの歯科」でありたいと考えています。
むし歯
国の調査では、子供(9歳において)がむし歯を持つ割合は65%、20歳までに、むし歯になったことがある人は80%です。子供のむし歯は減っていると言われていますが、これが現状です。ちなみに大人のむし歯は昔と比べても減っていないのが現状です。口の中では、食べたり、飲んだりして摂取された糖質をエサにして細菌が酸を出して歯を溶かします(脱灰)。しかし、時間がたつと唾液の力で酸が薄められ、歯が溶けない中性に戻り、溶け出した成分が歯に戻ります(再石灰化)。むし歯とは脱灰と再石灰化のバランスが崩れて、歯が溶ける方向に傾くことです。穴が空いてしまったことがむし歯ではありません、それはむし歯の結果です。
つまり、むし歯で開いてしまった穴を詰めることでは、むし歯は治っていません。むし歯を治すには、崩れてしまっているバランスを整えることが必要です。
もちろん歯磨きがしやすい環境を作るために削って詰めることは必要ですが、それだけでは、また穴が開くことが繰り返します。飲食習慣の見直しであったり、正しい歯磨き習慣の習得であったりが必要になってきます。
歯周病
歯周病には歯肉炎と歯周炎の2種類があります。歯肉炎とは歯ぐきが赤く腫れっぽくなり、歯磨きをすると血が出たりします。この状態であれば、歯ブラシだけで元の健康な歯ぐきに戻れます。また歯肉炎は、歯ブラシが適切にできていないと誰でも100%起こってしまいます。この歯肉炎の状態が続くと、痛みはほとんどありませんが、歯ぐきだけではなく歯を支えている骨が溶けていきます。こうなると歯ブラシだけでは治療できません。歯科医院での適切な歯周治療が必要になります。歯周炎の進行は人それぞれなため、急激に進む方もいれば、ゆっくりすすむ方もいます。歯周治療で歯周病の進行を止めた後は、患者さんご自身による適切なセルフケアと、歯科医院によるプロフェッショナルケアの両方がないと、健康な状態が維持が難しいです。
痛くなったら歯医者に行くという従来の歯科治療では、むし歯や歯周病の進行を避けることができないのは明らかである、と歯科分野の有名な海外論文で結論づけられたのは1981年のことです。日本は海外先進国に比べて明らかにむし歯・歯周病が多いです。歯を失う原因の大部分はむし歯と歯周病です。この2つの病気を克服すれば、私たちはよりおいしく食事を楽しめ、健康な生活をおくることができます。